試験攻略FE

RFI・RFP・RFQの違いと情報システム調達手順|策定ポイントと過去問対策

公開: 2026-09-02更新: 2026-09-04
ITパスポートや基本情報技術者で頻出のRFI(情報提供依頼書)、RFP(提案依頼書)、RFQ(見積依頼書)の違いとシステム調達の流れを徹底解説。ベンダー選定の評価基準や過去問の頻出ひっかけパターンを分かりやすくまとめました。

ITパスポート(IP)や基本情報技術者(FE)、応用情報技術者(AP)のマネジメント系・ストラテジ系分野において、毎期確実にと言っていいほど出題されるのが「情報システムの調達プロセス(RFI・RFP・RFQ)」です。

「RFIとRFPのどちらが先か?」「どの段階で何を要求するのか?」といった定義の違いは、業務経験がない初学者にとって混同しやすい論点です。本記事では、システム発注の流れ、各書類の役割と記載内容、試験で狙われるポイントをわかりやすく解説します。

1. 情報システム調達の全体フロー(4つのステップ)

情報システムの調達は、自社の課題解決や新規業務のシステム化を外部のITベンダー(SIerやクラウド事業者)に依頼するプロセスです。一般に以下の4ステップで進みます。

  1. 調達計画・情報収集(RFI):技術動向や実現可能性を把握するため、ベンダーに情報提供を依頼する。

  2. 提案依頼(RFP):業務要件や制約条件を明記し、ベンダーに具体的な提案書の提出を依頼する。

  3. 見積依頼(RFQ)・選定:提案内容と見積価格を総合評価し、契約候補先を決定する。

  4. 契約締結:秘密保持契約(NDA)や開発委託契約、SLA(サービスレベル合意書)を締結する。

2. RFI・RFP・RFQの徹底比較

文書名

正式名称

発行目的

発行者 / 受領者

記載される主な内容

RFI

Request for Information (情報提供依頼書)

市場の技術動向、製品情報、実現可能性の把握

発注者 → 複数ベンダー

企業の概要、製品機能、導入実績、概算費用感

RFP

Request for Proposal (提案依頼書)

具体的なシステム提案書と概算見積の募集

発注者 → 候補ベンダー

開発目的、業務要件、機能・非機能要件、スケジュール、予算上限、評価基準

RFQ

Request for Quotation (見積依頼書)

確定的な価格・費用の提示依頼

発注者 → 最終選定ベンダー

納品物一覧、数量、契約条件、支払条件、価格内訳

3. 試験に出る!RFIとRFPの決定的な違い

【超重要】 RFIは「何ができるかを知る(情報収集)」ための文書、RFPは「自社の要件に沿った提案を出させる(提案募集)」ための文書です。

  • RFIの発行タイミング:要件定義の「前段階」。自社にノウハウがない最新技術(AI、クラウド移行等)の実現可能性を探るために使う。

  • RFPの発行タイミング:自社の「業務要件」や「スケジュール」が固まった段階。ベンダー側に要件を満たす設計・構成案を作らせる。

4. 頻出過去問パターンと解答テクニック

例題1(ITパスポート / 基本情報技術者)

問:情報システムの調達の際に作成されるRFIの説明として、適切なものはどれか。

ア:調達側からベンダーに対して、システムの仕様や契約条件を提示し、具体的な提案を求める文書

イ:調達側からベンダーに対して、技術的な動向や製品の実現可能性などの情報提供を求める文書

ウ:ベンダーから調達側に対して、システムの概算見積りや導入実績を公式に提示する文書

エ:調達側が契約相手先を決定した後に、業務委託契約の内容を明記した文書

正解:

【解説】「技術的な動向や製品の実現可能性などの情報提供を求める文書」がRFIの定義です。選択肢アはRFP、選択肢ウはベンダーからの回答書(提案書)、選択肢エは契約書の説明です。

5. まとめ

情報システム調達は、現代のIT活用において最も重要な実務スキルの1つです。「情報収集(RFI) → 提案依頼(RFP) → 見積依頼(RFQ) → 契約」の順番とそれぞれの主語(誰が誰に何を求めるか)を整理して確実に得点源にしましょう。

この記事に関連する教科書用語

次におすすめの学習

編集・検証について

編集・検証:IT資格ラボ編集部

IPAが公開する試験要綱・シラバス・過去問題と、各技術の公式資料を優先して内容を確認しています。制度変更や誤りを確認した場合は、記事を見直して更新します。

編集方針・情報源・訂正方針を見る
この記事を共有する