ITパスポートは過去問中心で合格を目指す|解く・復習する・解き直す勉強法
ITパスポートの合格を目指す基本は、過去問を解き、間違えた問題を解説で復習することです。参考書を最初から一冊読み切ってから始める必要はありません。まず問題に触れ、分からなかった部分をその都度覚えていきましょう。
「過去問中心」とは、正解の番号だけを暗記することではありません。解説で用語や考え方を理解し、出題の言い回しが変わっても答えられる状態を目指します。教材を増やす前に、解く・復習する・解き直すという一つの流れを続けてください。
1. 最初の日から過去問を解く
初学者でも、まずは直近の公開問題から10〜20問ほど解いてみましょう。最初に分からない問題が多くても構いません。正答率を気にするより、どんな知識が問われるかを知ることが先です。
解説を見る前に、自分で答えを選ぶ。分からない場合も、どこで迷ったかを残す。
解いたらすぐ解説を読む。間違えた問題と、勘で当たった問題を復習対象にする。
知らなかった用語や、選択肢を取り違えた理由を一言でメモする。長いまとめノートは作らなくてよい。
一度に100問を解く必要はありません。通勤や休憩の10分で数問ずつでも、答え合わせまで済ませれば学習になります。慣れたら複数の公開問題を使い、扱うテーマを広げていきます。
2. 解説は「なぜ正解か」と「なぜ他は違うか」を読む
たとえばCRMとSCMを取り違えたら、「顧客との関係を管理するのがCRM」「調達・製造・物流などの供給連鎖を管理するのがSCM」と区別します。英字の並びだけではなく、何をする仕組みかを覚えるのが大切です。
正解した問題も、他の選択肢との違いを説明できなければ復習します。逆に、理由まで分かる問題の解説を毎回読み直す必要はありません。分からないところに時間を使いましょう。
解説だけで理解できなかったときに、該当する用語や分野の記事を読みます。法務、会計、セキュリティなどを最初から全部読む必要はなく、過去問でつまずいた箇所の補助教材として使えば十分です。
3. 間違えた問題を、日を空けて解き直す
解説を読んだ直後は答えを覚えているため、それだけでは定着を確認できません。翌日や数日後に、復習対象の問題をもう一度解いてください。
選択肢を見る前に、用語や解き方を思い出す。
正解し、理由も説明できれば復習対象から外す。
また間違えたら、解説に戻って原因を一つ確認し、後日もう一度解く。
同じ問題の正答率だけで判断せず、まだ解いていない問題でも確認しましょう。番号や文章を記憶して答えているだけなら、似たテーマの別問題を解くと理解の不足が分かります。
4. 3分野を一通り解き、苦手なところだけ補う
分野 | 過去問で身に付ける内容の例 |
|---|---|
ストラテジ系 | 企業活動、経営戦略、会計、法務など |
マネジメント系 | 開発手法、プロジェクト管理、サービス管理など |
テクノロジ系 | セキュリティ、ネットワーク、データベースなど |
得意な分野ばかり解かず、3分野すべてを学習します。苦手な分野は問題数を少なくして、解説を確認しながら繰り返してください。新しい用語や法改正は、直近の公開問題や現行シラバスで不足を補います。
計算問題もすべて捨てる必要はありません。損益分岐点など、手順が分かれば解ける問題を過去問で練習しましょう。公式を丸暗記するだけでなく、問題の数値をどこに入れるかまで確認します。
5. 合格基準と、練習の正答率を区別する
試験は100問の四肢択一式で、試験時間は120分です。合格には総合評価点と3分野の評価点の両方で基準を満たす必要があります。
評価 | 合格基準 |
|---|---|
総合評価点 | 1,000点満点中600点以上 |
ストラテジ系の分野別評価点 | 1,000点満点中300点以上 |
マネジメント系の分野別評価点 | 1,000点満点中300点以上 |
テクノロジ系の分野別評価点 | 1,000点満点中300点以上 |
評価点はIRT(項目応答理論)に基づいて算出され、正答率を単純に点数へ換算したものではありません。「60問正解したら600点」「分野の正答率30%なら合格」とは判断できません。
演習では、まだ解いていない問題で8割程度の正答を学習上の目安にすると、苦手分野を見つけやすくなります。これは公式の合格条件や合格保証ではありません。全体の正答率だけでなく、分野ごとの弱点も確認してください。
6. 本番前は120分で100問を解く練習をする
学習が進んだら、解説を見ずに100問を120分で解いてみましょう。解ける問題から答え、長く迷う問題や時間のかかる計算問題には見直しの印を付け、後で戻る練習をします。
「1周目に何分、見直しに何分使うか」は練習で調整します。最初から1問に長時間を使わず、最後に未回答がないか確認する時間を残してください。模擬演習で間違えた問題も、普段と同じように解説を読み、後日解き直します。
よくある疑問
参考書は必要?最初から通読する必要はありません。過去問の解説だけでは分からない用語や仕組みを調べるために使います。
過去問を何年分、何周すればよい?固定の年数や周回数で合格が決まるわけではありません。直近の問題から始め、理解できるテーマを広げ、未見の問題でも理由を考えて答えられるかで判断します。
答えを覚えてしまったら?選択肢の違いを説明するか、別の年度の問題を解きます。正解番号を覚える学習から、問われた内容を理解する学習へ切り替えましょう。
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