TLSにおけるクライアント認証と証明書

TLS(Transport Layer Security) は、インターネット上で安全な暗号化通信路を提供するトランスポート層のプロトコルです。Webサーバの認証だけでなく、クライアント側(利用者)の認証にもディジタル証明書(クライアント証明書)を使用できます。この個人認証用証明書および秘密鍵は、物理的なICカード(スマートカード)やハードウェアトークンに安全に格納して持ち運ぶことができ、ICカードリーダーを備えたPCであれば特定の端末に縛られずにセキュアなクライアント認証が可能です。 ア:サーバ証明書のSubject Alternative Name(SAN)やCommon Name(CN)には一般にFQDN(ドメイン名)が登録されるため、WebサーバのIPアドレスを変更しても証明書を再取得する必要はありません。 イ:TLSで利用される安全な共通鍵暗号(AES等)の鍵長は128ビットや256ビットであり、128ビット未満ではありません。 ウ:正解です。クライアント証明書と秘密鍵をICカード等の外部耐タンパ媒体に格納することで、特定のPCに限定されず携帯して利用できます。 エ:TLSは不特定多数のクライアントとの間でもサーバ認証と通信暗号化を確立できるプロトコルであり、事前の利用者登録は不可欠ではありません。

TLSに関する記述のうち,適切なものはどれか。

出典平成30年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問15
ア
TLSで使用するWebサーバのディジタル証明書にはIPアドレスの組込みが必須なので,WebサーバのIPアドレスを変更する場合は,ディジタル証明書を再度取得する必要がある。
イ
TLSで使用する共通鍵の長さは,128ビット未満で任意に指定する。
ウ
TLSで使用する個人認証用のディジタル証明書は,ICカードにも格納することができ,利用するPCを特定のPCに限定する必要はない。
エ
TLSはWebサーバと特定の利用者が通信するためのプロトコルであり,Webサーバへの事前の利用者登録が不可欠である。