トランザクション処理における直列化可能性(serializability)

正解は「エ」です。 直列化可能性(serializability: シリアライザビリティ)とは、複数のトランザクションを並行(同時)に実行したときのデータベースの最終結果が、それらのトランザクションを何らかの順序で直列(逐次・直列的)に1つずつ実行した場合の結果と等しくなる性質を指します。 同時実行制御において直列化可能性が保証されているスケジュールを「直列化可能スケジュール(serializable schedule)」と呼び、これによって並行実行時のデータ不整合(ダーティリード、反復不能読込み、ファントムリード等)を完全に防止できます。 2相コミットは分散データベースにおいて複数ノード間でトランザクションのコミット/ロールバックの一貫性を保つためのアトミックコミットプロトコルであり、直列化可能性の定義ではありません。 直列化可能性はACID特性の隔離性(Isolation)における最高水準(SERIALIZABLE)であり、トランザクション間の干渉が完全に排除された状態です。低い状態ではありません。 実際に1つずつ順にスケジュールされて実行されるスケジュールは「直列スケジュール(serial schedule)」そのものです。直列化可能性は「並行実行した結果が直列実行結果と等価になること」を意味します。

トランザクションの直列化可能性(serializability)の説明はどれか。

出典平成30年春期 午前Ⅱ
ア
2相コミットが可能であり,複数のトランザクションを同時実行できる。
イ
隔離性水準が低い状態であり,トランザクション間の干渉が起こり得る。
ウ
複数のトランザクションが,一つずつ順にスケジュールされて実行される。
エ
複数のトランザクションが同時実行された結果と,逐次実行された結果とが同じになる。