無線LANのマルチSSID設定とWEPの脆弱性によるリスク

正解は「ウ」です。 WEP(Wired Equivalent Privacy)は初期の無線LAN暗号化方式ですが、暗号化アルゴリズムに重大な脆弱性があり、ツールなどを用いれば短時間で暗号化キーを解読されて不正侵入される危険があります。 本問の設定と被害の検証: ESSID2ではWEPが使用されているため、外部の悪意ある第三者によって暗号化キーが解読され、アクセスポイントに不正接続される危険性があります。 ただし、ESSID2には「接続した機器から管理画面とLAN内の他の機器への通信は拒否」という通信分離機能(セパレータ機能)が設定されているため、ルータ管理画面への不正ログインや、LAN内に存在するPC・タブレットへの直接侵入・盗聴は防御されます。 しかし、外部インターネットへの通信制限はかけられていないため、攻撃者はESSID2を中継地点として利用し、「インターネット接続回線を不正利用(回線の無断利用や、サイバー攻撃の踏み台としての悪用等)」する被害が発生します。 したがって、発生しやすい被害は「ウ」です。 ESSID2からアクセスポイントの管理画面への通信は拒否されているため、ESSID1の暗号化キーが管理画面から漏えいする恐れはありません。 PCは強固なWPA2で保護されたESSID1に接続されており、ESSID2とは通信が遮断されているため、PCの通信内容が漏えいすることはありません。 ESSID2に接続した端末からLAN内の他の機器への通信は拒否されているため、タブレットに直接不正アクセスされる恐れはありません。

仮想的に二つの ESSID をもつ無線LANアクセスポイントを使用して,PC,タブレット,ゲーム機などの機器をインターネットに接続している。それぞれの ESSID を次の設定で使用する場合,WEP の暗号化方式の脆弱性によって,外部から無線LANに不正アクセスされたときに発生しやすい被害はどれか。

ESSID1

ESSID2

設定

暗号化方式

WPA2

WEP

暗号化キー

ESSID2のものとは異なる キー

ESSID1のものとは異なる キー

通信制限

なし

接続した機器から管理画面と LAN 内の他の機器への通信は拒否

使用方法

PC,タブレットを接続

ゲーム機だけを接続

出典平成30年度春期 ITパスポート試験 公開問題 問100
ア
ESSID1に設定した暗号化キーが漏えいする。
イ
PCからインターネットへの通信内容が漏えいする。
ウ
インターネット接続回線を不正利用される。
エ
タブレットに不正アクセスされる。