内部統制の職務分掌による相互けん制機能

正解は「ア」です。 職務分掌(Segregation of Duties)とは、業務における不正や誤謬を防止・早期発見するために、申請・承認・実行・記録・保管などの権限を同一人物や単一の部門に集中させず、複数の者・部門に分散させて相互にチェック(相互けん制)が働くようにする内部統制の基本的仕組みです。 「営業部門が作成した申請書(経費精算や見積等)を経理部門が審査・承認する」という運用は、申請部門と承認・支払部門を分離して相互けん制を働かせる典型的な職務分掌の例です。 不在時の権限委譲(代理承認)であり、相互けん制を機能させるための職務分掌ではありません。 監査部門は業務部門から独立していなければならず、統合すると自己監査となって内部統制が無力化するため不適切です。 単に作業負荷を分散しただけであり、申請と承認等の権限分離による相互けん制が考慮されていません。

内部統制における相互けん制を働かせるための職務分掌の例として,適切なものはどれか。

出典平成30年度春期 ITパスポート試験 公開問題 問52
ア
営業部門の申請書を経理部門が承認する。
イ
課長が不在となる間,課長補佐に承認権限を委譲する。
ウ
業務部門と監査部門を統合する。
エ
効率化を目的として,業務を複数部署で分担して実施する。