ITサービス継続性管理における段階的復旧(コールドスタンバイ)

正解は「ア」です。 IT サービス継続性管理(ITSCM)における代替サイト(災害復旧拠点)のバックアップ形態は、復旧速度とコストに応じて以下のように分類されます。 ・段階的復旧(コールドスタンバイ:Cold Standby): 災害発生時に備えて、代替サイトに建物、空調、電源、通信回線などの基本インフラ設備のみを事前に確保しておき、被災後に必要なハードウェアやソフトウェア、バックアップデータを搬入・設置・設定してサービスを復旧させる方式です。復旧までに数日から数週間を要しますが、維持コストを最も低く抑えられます。したがってアが正解です。 同一構成の機器とバックアップデータを遠隔地に準備しておき、災害時に切り替えるのは 中間的復旧 (ウォーム・スタンバイ)です。 災害時に IT 資源を相互に利用することを他の組織と合意しておくのは 相互協定 です。 複数のデータセンタに分散して稼働させ、サービスを止めずに即時に復旧させるのは 即時復旧 (ホット・スタンバイ)です。

ITIL 2011 editionによれば,ITサービス継続性管理における復旧オプションのうち,段階的復旧(コールド・スタンバイ)はどれか。

出典平成31年 春期 応用情報技術者試験 午前 問55
ア
遠隔地のデータセンターに機器を設置できる場所を確保しておき,災害時にはコンピュータ機器を設置し,ソフトウェアのセットアップやデータの復元を行って,ITサービスを復旧させる。
イ
遠隔地のデータセンターに本稼働システムと同一構成の機器を準備するとともに,本稼働システムのデータをバックアップしておき,災害時にはその遠隔地のデータセンターに切り替えてITサービスを復旧させる。
ウ
災害時のIT資源の相互利用について他の組織と合意しておき,災害時には他の組織のIT資源を利用してITサービスを復旧させる。
エ
同時に被災する可能性がほとんどない複数のデータセンターにシステムを分散して稼働させることによって,一部のデータセンターが被災しても顧客に対するサービスの深刻な停止を引き起こすことなく,ITサービスを即時に復旧させる。