FTP(File Transfer Protocol)の制御コネクションとデータコネクションの二重構造

FTP(File Transfer Protocol / RFC 959) は、TCP上で動作するファイル転送プロトコルであり、制御とデータ転送の役割を明確に分離した 2系統のTCPコネクション を使用します: 1. 制御コネクション(Control Connection) : 原則としてサーバの TCPポート21 を使用し、ログイン認証、ディレクトリ移動、ファイル転送指示などのコマンド(USER, PASS, LIST, RETR, STOR等)および応答ステータスコードを常時やり取りします。セッション確立から終了まで維持されます。 2. データコネクション(Data Connection) : 実際のファイル内容やディレクトリ一覧データの転送を行うための独立したコネクションで、転送要求ごとに動的に確立され、転送終了とともに切断されます。 したがって、正解は イ です。 ア: 上り方向と下り方向でコネクションを分割しているわけではなく、1本のデータコネクション内でファイル転送を行います。 ウ: チェックデータ専用の別コネクションを設ける仕様はありません(信頼性は下位層のTCPによって保証されます)。 エ: バイナリモード(TYPE I)とテキストモード(TYPE A)の切り替えは制御コマンドで行われ、データ種別によって別々のコネクションを使い分けるわけではありません。

1台のクライアントと1台のサーバとの間でのFTPを用いたファイル転送では,二つのコネクションを用いてデータ転送を行う。これらのコネクションの説明として,適切なものはどれか。

出典平成31年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問17
ア
二つのコネクションはクライアントからサーバへのデータ転送用とサーバからクライアントへのデータ転送用に分かれており,全二重通信が可能である。
イ
二つのコネクションは制御用とデータ転送用に分かれており,制御用コネクション上でファイル転送の制御コマンドや応答をやり取りする。
ウ
二つのコネクションは通常データ転送用とチェックデータ転送用に分かれており,信頼性を向上させることが可能である。
エ
二つのコネクションはバイナリデータ転送用とテキストデータ転送用に分かれており,バイナリデータとテキストデータを効率的に転送することが可能である。