ハッシュ関数の衝突発見困難性

ハッシュ関数の 衝突発見困難性(強衝突耐性) とは、ハッシュ値が一致する相異なる二つのメッセージ(M1 ≠ M2 かつ H(M1) = H(M2))を見つけ出すことが計算量的に困難であるという性質です。これに対し、与えられたハッシュ値から元のメッセージを求める困難性を「原像計算困難性(第一原像耐性)」、あるメッセージと同じハッシュ値をもつ別のメッセージを見つける困難性を「第二原像計算困難性(第二原像耐性)」と呼びます。 ア:ハッシュ長 n ビットの衝突発見に必要な計算量は誕生日のパラドックスにより約 2^(n/2) 回であり、SHA-256の場合は約 2^128 回となります(256の2乗ではありません)。 イ:元のメッセージを求める計算量は第一原像計算困難性に関する記述であり、衝突発見困難性を示すものではありません。 ウ:与えられたハッシュ値から元のメッセージを見つける困難性は「第一原像計算困難性」の説明です。 エ:正解です。ハッシュ値が一致する二つの異なるメッセージを発見することの困難性を指します。

ハッシュ関数の性質の一つである衝突発見困難性に関する記述のうち,適切なものはどれか。

出典平成31年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問4
ア
SHA-256の衝突発見困難性を示す,ハッシュ値が一致する二つのメッセージの発見に要する最大の計算量は,256の2乗である。
イ
SHA-256の衝突発見困難性を示す,ハッシュ値の元のメッセージの発見に要する最大の計算量は,2の256乗である。
ウ
衝突発見困難性とは,ハッシュ値が与えられたときに,元のメッセージの発見に要する計算量が大きいことによる,発見の困難性のことである。
エ
衝突発見困難性とは,ハッシュ値が一致する二つのメッセージの発見に要する計算量が大きいことによる,発見の困難性のことである。