ファイアウォールのNAPT機能による内部IPアドレス隠蔽効果

NAPT(Network Address Port Translation: IPマスカレード)は、社内プライベートIPアドレスとポート番号の組合せを、ルータやファイアウォールの単一(または少数)のグローバルIPアドレスと動的ポート番号に相互変換して通信を行う技術です。 NAPT環境では、内部PCから開始されたセッションに対応する動的マッピング情報のみがルータ内部で保持されます。インターネット側(外部)から内部PCへ直接通信を開始しようとしても、外部からは内部PCのプライベートIPアドレスが不可視(隠蔽)であり、未登録のポートへの着信パケットはルータで破棄されるため、インターネットからの直接の不正アクセスを困難にするセキュリティ効果が得られます。 公開Webサーバのアプリケーション層脆弱性(SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティング等)を防ぐのは WAF(Web Application Firewall)の役割です。 通信を監視して不正侵入を検知・遮断するのは IPS(Intrusion Prevention System: 不正侵入防止システム)の機能です。 HTTP通信の内容やWebサービスを識別して通信を制御するのは URLフィルタリングや次世代ファイアウォール(NGFW)の機能です。

インターネットとの接続において,ファイアウォールのNAPT機能によるセキュリティ上の効果はどれか。

出典令和元年 秋期 応用情報技術者試験 午前 問37
ア
DMZ上にある公開Webサーバの脆弱性を突く攻撃からWebサーバを防御できる。
イ
インターネットから内部ネットワークへの侵入を検知し,検知後の通信を遮断できる。
ウ
インターネット上の特定のWebサービスを利用するHTTP通信を検知し,遮断できる。
エ
内部ネットワークからインターネットにアクセスする利用者PCについて,インターネットからの不正アクセスを困難にすることができる。