スライディングウィンドウによるフロー制御と輻輳制御

TCPなどのウィンドウによるフロー制御(スライディングウィンドウ方式)では、受信側から送達確認(ACK)が返されたブロック数だけ送信ウィンドウ枠を前進(スライド)させることで、パケットごとのACK待ちを行わずに複数のデータを連続して送信でき、通信効率を向上させます。 TCPはウィンドウサイズを動的に変更する可変長ウィンドウを採用しており、スロースタートや輻輳回避アルゴリズムによって網の混雑状況に応じたレート調整を行います(ウィンドウサイズ固定ではありません)。 フォワード誤り訂正方式(FEC:Forward Error Correction)は、送信側で冗長ビット(誤り訂正符号)を付加して送信し、受信側で誤りの検出と自律的な訂正を行う方式です。再送要求(ARQ)を行う方式ではありません。 あらかじめ通信に先立って両端を結ぶ仮想通信路(コネクション)を確立し、同一経路でパケットを順序正しく送るのはコネクション型(仮想回線方式)の特徴です。データグラム方式では各パケットが独立してルーティングされます。

ネットワークの制御に関する記述のうち,適切なものはどれか。

出典令和元年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
ア
TCP では,ウィンドウサイズが固定で輻輳回避ができないので,輻輳したとき,データに対してタイムアウト処理が必要になる。
イ
誤り制御方式の一つであるフォワード誤り訂正方式は,受信側で誤りを検出し,送信側にデータの再送を要求する方式である。
ウ
ウィンドウによるフロー制御では,応答確認があったブロック数だけウィンドウをずらすことによって,複数のデータをまとめて送ることができる。
エ
データグラム方式では,両端を結ぶ仮想の通信路を確立し,以降は全てその経路を通すことによって,経路選択のオーバヘッドを小さくしている。