同時実行制御における変更消失問題(ロストアップデート)の定義

変更消失問題(Lost Update Anomaly)は、複数のトランザクションが同一レコードを並行して読み出し、それぞれが計算した結果で更新書き込みを行った結果、先に書き込んだ側の更新内容が後から書き込んだ側の更新で上書きされて失われてしまう現象です。したがって正解はエです。 不整合分析(Inconsistent Analysis)や反復不能読み出し(Non-repeatable Read)に該当します。 未コミットの更新データを読み出してしまうダーティリード(Dirty Read)に該当します。 コミットされていない中間状態のデータを参照して処理を行うダーティリードの一種です。

トランザクションT1,T2の同時実行制御が適切に行われない場合に起こり得る,レコードX,Yの変更消失問題(lost update anomaly)に該当する処理はどれか。

出典令和元年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問21
ア
T1がXとYを参照しながら値の集計を行っている最中に,T2がXを更新した。
イ
T1がXを更新した後,コミットする前にT2がXを参照したが,T1がロールバックした。
ウ
T1がXを追加した後,コミットする前にT2がXを参照し,その値を使ってYを更新した。
エ
T1とT2がXをほぼ同時に参照し,その値に基づいてXを更新したため,一方の更新が他方の更新によって上書きされ失われた。