JIS X 0161に基づくソフトウェア保守の4タイプ分類

正解は「エ」です。 JIS X 0161(ISO/IEC 14764)では、ソフトウェアの保守タイプを「実施時期(潜在的障害の前/問題発見時/環境変化時)」と「目的(訂正/改良)」の観点から次の 4 つに分類しています。 【4 つの保守タイプの定義】 1. 予防保守(Preventive maintenance): 潜在的な障害が顕在化する前に発見し、是正(訂正)するための保守(「潜在的な障害が顕在化する前」×「訂正」= a)。 2. 完全化保守(Perfective maintenance): 潜在的な障害が顕在化する前に、システムの性能、保守性、機能性などを向上・改良するための保守(「潜在的な障害が顕在化する前」×「改良」= b)。 3. 是正保守(Corrective maintenance): 運用中に実際に不具合や障害が発見された際、それらを取り除くために修正(訂正)する保守(「問題が発見されたとき」×「訂正」= c)。 4. 適応保守(Adaptive maintenance): OS やハードウェアの変更、法改正、業務規約の改定など、外部環境の変化に合わせてソフトウェアを適合(改良)させるための保守(「環境の変化に合わせるとき」×「改良」= d)。 【各空欄の判定】 a:潜在的な障害が顕在化する前 + 訂正 $\implies$「予防保守」 b:潜在的な障害が顕在化する前 + 改良 $\implies$「完全化保守」 c:問題が発見されたとき + 訂正 $\implies$「是正保守」 d:環境の変化に合わせるとき + 改良 $\implies$「適応保守」 したがって、適切な組合せは「エ」となります。 a を完全化保守、b を予防保守としており誤りです。予防保守は訂正(不具合防止)、完全化保守は改良(品質向上)を目的とします。 a・b が逆であり、さらに c(適応保守)と d(是正保守)も逆になっています。 a を是正保守としていますが、是正保守は問題発見後に実施するものであり、障害顕在化前に行うものではありません。

ソフトウェア保守で修正依頼を保守のタイプに分けるとき,次の a~d に該当する保守のタイプの,適切な組合せはどれか。

〔保守のタイプ〕

保守を行う時期

修正依頼の分類

訂正

改良

潜在的な障害が顕在化する前

 a 

 b 

問題が発見されたとき

 c 

-

環境の変化に合わせるとき

-

 d 

出典令和2年度 10月 応用情報技術者試験 午前 問48

 a 

 b 

 c 

 d 

ア

完全化保守

予防保守

是正保守

適応保守

イ

完全化保守

予防保守

適応保守

是正保守

ウ

是正保守

完全化保守

予防保守

適応保守

エ

予防保守

完全化保守

是正保守

適応保守