関係データベースにおけるビューを用いたアクセス制御とデータ隠蔽

ビュー(仮想表)を活用する大きな目的の一つは「セキュリティとアクセス制御」です。実表の特定の行(WHERE句)や特定の列(SELECT句)のみを抽出したビューを定義し、ユーザーに実表への直接アクセスを禁止してビューのみのアクセス権を付与することで、機密データや個人情報を隠蔽して保護することができます。したがって正解はイです。 GROUP BYや集約関数を含むビューは原則として更新(INSERT/UPDATE)が禁止されます。 物理的記憶構造の変更から独立させるのは「概念スキーマと内部スキーマの分離(物理的データ独立性)」であり、ビューが提供するのは「論理的データ独立性」です。 標準的なRDBMSにおいて、通常の仮想ビューに直接インデックスを付与して検索を高速化することは一般的ではありません(マテリアライズドビュー等を除く)。

関係データベースのビューを利用する目的はどれか。

出典令和2年度 10月特別 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問21
ア
DISTINCT指定,GROUP BY句及びHAVING句をもつ演算処理を独立させて,プログラムに単純化したデータ更新手段を提供する。
イ
行や列を特定の条件で絞り込んだビューだけをアクセスさせることによって,基となる表のデータの一部を隠蔽して保護する手段を提供する。
ウ
データベースの物理的記憶構造の変更に影響されないように,アプリケーションプログラムに対して物理的データ独立性を提供する。
エ
複数の表を結合したビューにインデックスを付与することによって,複数の表にまたがった高度な検索手段を提供する。