システム監査報告書の指摘事項に対して監査対象部門や監査人が取るべき対応

システム監査基準(平成30年)において、システム監査人は監査の独立性と客観性を維持しなければなりません。監査報告書の指摘事項に対する改善計画の策定およびその実行は、あくまで監査対象部門(被監査部門)および経営層の責任において行われるべきものです。監査人自らが改善計画を作成・主導することは、監査人の独立性を著しく損なうため不適切です。したがって、ウが正解です。 経営者が費用対効果や事業への影響度を総合的に勘案し、指摘されたリスクを受容(残余リスクの受容)した結果として改善を行わない判断を下すことは、正当な意思決定として認められます。 監査対象部門が指摘事項を真摯に受け止め、自発的な取組によって改善に着手することは極めて適切で望ましい姿勢です。 監査人が指摘事項に対する改善状況を確認・評価する「フォローアップ」は、システム監査基準に定められた監査人の重要な責務です。

システム監査基準(平成30年)に基づいて,監査報告書に記載された指摘事項に対応する際に,不適切なものはどれか。

出典令和3年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問60
ア
監査対象部門が,経営者の指摘事項に対するリスク受容を理由に改善を行わないこととする。
イ
監査対象部門が,自発的な取組によって指摘事項に対する改善に着手する。
ウ
システム監査人が,監査対象部門の改善計画を作成する。
エ
システム監査人が,監査対象部門の改善実施状況を確認する。