実用最小限の製品(MVP)を市場投入して仮説検証とピボットを繰り返すリーンスタートアップ

エリック・リース(Eric Ries)が提唱した「リーンスタートアップ(Lean Startup)」は、不確実性の高い新規事業や製品開発において、初期から完璧な製品や詳細な計画を作り込むのではなく、顧客に価値を提供できる実用最小限の製品(MVP:Minimum Viable Product)を短期間・低コストで市場に投入し、「構築(Build)$\to$ 計測(Measure)$\to$ 学習(Learn)」という迅速なフィードバックループを回すことで、顧客の真のニーズを検証しながら改善や方向転換(ピボット)を繰り返し、無駄を徹底的に排除してイノベーションを成功に導く手法です。 公的補助金の獲得を前提に事前に詳細な事業計画を立てるアプローチは、リーンスタートアップの機動的な仮説検証サイクルとは異なります。 競争力を失った事業に大規模な資源を追加投入して再構築を図る手法は「事業再生(ターンアラウンド)」等の説明です。 事前の詳細計画を厳格に遂行し計画変更を最小限に抑える手法はウォーターフォール的なアプローチであり、仮説検証とピボットを重視するリーンスタートアップとは対極の考え方です。

新しい事業に取り組む際の手法として,E.リースが提唱したリーンスタートアップの説明はどれか。

出典令和3年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問69
ア
国・地方公共団体など,公共機関の補助金・助成金の交付を前提とし,事前に詳細な事業計画を検討・立案した上で,公共性のある事業を立ち上げる手法
イ
市場環境の変化によって競争力を喪失した事業分野に対して,経営資源を大規模に追加投入し,リニューアルすることによって,基幹事業として再出発を期す手法
ウ
持続可能な事業を迅速に構築し,展開するために,あらかじめ詳細に立案された事業計画を厳格に遂行して,成果の検証や計画の変更を最小限にとどめる手法
エ
実用最小限の製品・サービスを短期間で作り,構築・計測・学習というフィードバックループで改良や方向転換をして,継続的にイノベーションを行う手法