システム管理基準に基づくマルウェア対策監査における指摘事項

マルウェア対策の監査において監査報告書に指摘事項として記載すべきものは「マルウェア検出のためのスキャンを実施した上で,組織として認可していないソフトウェアを使用している」です。 組織の情報システムにおいて、組織が公式に認可・管理していないソフトウェア(いわゆるシャドーITや非公認ソフトウェア)の利用は、未知の脆弱性やマルウェアの侵入、ライセンス違反、情報漏洩などの重大なリスクを引き起こします。 たとえインストール前にウイルススキャンを行っていたとしても、ゼロデイ攻撃や新種マルウェアは検知をすり抜ける可能性があり、組織の承認プロセスを経ずに未認可ソフトウェアを使用している状態は明確な規程違反・内部統制上の不備であり、監査報告書の指摘事項(改善要求事項)となります。 Webページに対してマルウェアスキャンを実施することは適切な予防的セキュリティ管理策であり、指摘事項ではありません。 マルウェア感染被害を想定した事業継続計画(BCP)を策定することは望ましいリスク対応策であり、指摘事項ではありません。 脆弱性情報を収集し速やかにセキュリティパッチを適用することは適切な脆弱性管理運用であり、指摘事項ではありません。

情報セキュリティ管理基準(平成28年)を基に,情報システム環境におけるマルウェア対策の実施状況について監査を実施した。判明したシステム運用担当者の対応状況のうち,監査人が,指摘事項として監査報告書に記載すべきものはどれか。

出典令和3年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問58
ア
Webページに対して,マルウェア検出のためのスキャンを行っている。
イ
マルウェア感染によって被害を受けた事態を想定して,事業継続計画を策定している。
ウ
マルウェア検出のためのスキャンを実施した上で,組織として認可していないソフトウェアを使用している。
エ
マルウェアに付け込まれる可能性のある脆弱性について情報収集を行い,必要に応じて修正コードを適用し,脆弱性の低減を図っている。