新技術の導入初期から成熟期に至る性能・進歩の軌跡を示す技術のSカーブ

「技術のSカーブ」の説明として「技術の進歩の過程を表すものであり,当初は緩やかに進歩するが,やがて急激に進歩し,成熟期を迎えると進歩は停滞気味になる」が適切です。 技術のSカーブ(S-Curve / ロジスティック成長曲線)は、横軸に投じた時間や研究開発費(累積投資額)、縦軸に技術の性能・進歩の度合いをとったときに、技術の軌跡がアルファベットの「S」の文字のような形状を描く現象を表します。 - **黎明期・導入期**: 基礎研究や試行錯誤の段階であり、進歩のペースは緩やかです。 - **成長期**: 核心技術の確立や応用展開により、急激な性能向上と急速な市場普及が進みます。 - **成熟期・飽和期**: 技術的な物理限界や市場の成熟により、多額の投資を行っても性能の伸びが鈍化・頭打ちとなります(この段階で次の革新的な新技術のSカーブへの転換が必要となります)。 技術の期待度の推移を黎明期、過度な期待のピーク期、幻滅期、回復期、安定期で表すのは、ガートナー社の「ハイプ・サイクル(Hype Cycle)」の説明です。 累積生産量の増加に伴い生産性が向上し単位コストが低下する関係を表すのは「経験曲線(エクスペリエンスカーブ)」の説明です。 初期故障期、偶発故障期、摩耗故障期における故障率の推移を表すのは信頼性工学における「バスタブ曲線」の説明です。

“技術のSカーブ“の説明として,適切なものはどれか。

出典令和3年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問71
ア
技術の期待感の推移を表すものであり,黎(れい)明期,流行期,反動期,回復期,安定期に分類される。
イ
技術の進歩の過程を表すものであり,当初は緩やかに進歩するが,やがて急激に進歩し,成熟期を迎えると進歩は停滞気味になる。
ウ
工業製品において生産量と生産性の関係を表すものであり,生産量の累積数が増加するほど生産性は向上する傾向にある。
エ
工業製品の故障発生の傾向を表すものであり,初期故障期間では故障率は高くなるが,その後の偶発故障期間での故障率は低くなり,製品寿命に近づく摩耗故障期間では故障率は高くなる。