部下の成熟度レベルに応じて指導スタイルを適合させるハーシィ・ブランチャードのSL理論

ハーシィおよびブランチャードが提唱したSL理論(Situational Leadership: 状況対応リーダーシップ理論)の説明として「教示的,説得的,参加的,委任的の四つに,部下の成熟度レベルによって,リーダーシップスタイルを分類した理論」が適切です。 SL理論は、あらゆる状況に適用できる唯一絶対の優れたリーダーシップスタイルは存在せず、部下の成熟度(業務遂行能力と意欲・責任感の度合い)の発展段階に応じて、リーダーの行動(「指示的行動」と「援助的行動」の組合せ)を柔軟に適合させるべきであると説く理論です: 1. **S1: 教示的スタイル(Telling)**: 成熟度が低い部下に対し、具体的な指示と手厚い監督を行う 2. **S2: 説得的スタイル(Selling)**: 成熟度がやや向上した部下に対し、指示を与えつつ決定理由を説明し双方向で納得させる 3. **S3: 参加的スタイル(Participating)**: 能力はあるが意欲に波がある部下に対し、意思決定への参加を促し支援・激励する 4. **S4: 委任的スタイル(Delegating)**: 成熟度が高い自律的な部下に対し、日常業務の決定や遂行の責任を委任する 「開放、秘密、未知、盲点の4つの窓」を用いて自己理解と対人関係を分析する枠組みは「ジョハリの窓(Johari Window)」の説明です。 「共同化、表出化、連結化、内面化(SECIプロセス)」によって組織的知識創造を説明した理論は野中郁次郎氏らの「知識創造理論(SECIモデル)」です。 「生理的、安全、所属と愛、承認、自己実現」の5段階で欲求が発達すると説いた理論はアブラハム・マズローの「欲求階層説」です。

ハーシィ及びブランチャードが提唱したSL理論の説明はどれか。

出典令和3年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問75
ア
開放の窓,秘密の窓,未知の窓,盲点の窓の四つの窓を用いて,自己理解と対人関係の良否を説明した理論
イ
教示的,説得的,参加的,委任的の四つに,部下の成熟度レベルによって,リーダーシップスタイルを分類した理論
ウ
共同化,表出化,連結化,内面化の四つのプロセスによって,個人と組織に新たな知識が創造されるとした理論
エ
生理的,安全,所属と愛情,承認と自尊,自己実現といった五つの段階で欲求が発達するとされる理論