MTUと最大TCPデータ長

MTU(Maximum Transmission Unit)は、ネットワーク層(IP層)がデータリンク層に渡すことができる最大パケットサイズ(IPパケットの最大長)です。IPヘッダおよびTCPヘッダを除いた部分が、フラグメント化されずに1つのTCPパケットで送信できる最大データ長(MSS:Maximum Segment Size)となります。 MTUはIPパケット全体の最大長(IPヘッダ + TCPヘッダ + データ)を表し、問題文より 1,500 オクテットです。 IPヘッダ長は図より 20 オクテット、TCPヘッダ長は図より 20 オクテットです。 MACヘッダ(14オクテット)とFCS(4オクテット)はデータリンク層(イーサネットフレーム)の制御情報であり、MTUの1,500オクテットには含まれません(外側をカプセル化します)。 フラグメント化されずに送信できるデータの最大長は、MTU - IPヘッダ長 - TCPヘッダ長 = 1,500 - 20 - 20 = 1,460 オクテットとなります。 1,446は、MTUからMACヘッダ(14)を誤って差し引いた場合の計算値(1,500 - 14 - 20 - 20 = 1,446)です。 1,456は、MTUからFCS(4)を誤って差し引いた場合の計算値(1,500 - 4 - 20 - 20 = 1,456)です。 1,480は、TCPヘッダ(20)を差し引かずにIPヘッダ(20)のみを差し引いた場合の計算値(1,500 - 20 = 1,480)です。

IPv4 ネットワークで TCP を使用するとき,フラグメント化されることなく送信できるデータの最大長は何オクテットか。ここで TCP パケットのフレーム構成は図のとおりであり,ネットワークの MTU は 1,500 オクテットとする。また,( )内はフィールド長をオクテットで表したものである。

問題画像
出典令和3年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
1,446
1,456
1,460
1,480