バックアップ頻度と世代

ファイルサーバのバックアップ運用見直し(ランサムウェア被害時のデータ消失リスク低減)に関する問題です。 〔課題と目標復旧時点(RPO)の改善〕 現状は「週1回(土曜日)」のバックアップであるため,金曜日にランサムウェア等でデータが破壊された場合,最大で1週間前(前週土曜日)の状態までしか復元できず,最大1週間分の更新データが失われます。 バックアップの頻度を「毎日1回」に増やし,世代数を「7世代(1週間分)」保持するように改定すれば,失われるデータ量を最大でも「1日分」に抑えることができ,データ消失期間を大幅に短縮できます(アが適切)。 バックアップを月1回・12世代に変更すると,最大で1か月分のデータが消失するため被害が拡大します。 バックアップ媒体の保管場所を社内金庫にするだけでは,バックアップの取得頻度(週1回)が変わらないためデータ損失期間は短縮されません。 ファイルサーバのディスクを暗号化しても,バックアップ頻度によるデータ損失期間の短縮にはなりません。

A 社は旅行商品を販売しており,業務の中で顧客情報を取り扱っている。A 社が保有する顧客情報は,A 社のファイルサーバ 1 台に保存されている。ファイルサーバは, 顧客情報を含むフォルダにある全てのファイルを磁気テープに毎週土曜日にバックアップするよう設定されている。バックアップは 2 世代分が保存され,ファイルサ ーバの隣にあるキャビネットに保管されている。 A 社では年に一度,情報セキュリティに関するリスクの見直しを実施している。情報セキュリティリーダーである E 主任は,A 社のデータ保管に関するリスクを見直して図 1 にまとめた。 1. ランサムウェアによってデータが暗号化され,最新のデータが利用できなくなることによって,最大 1 週間分の更新情報が失われる。 2. (省略) 3. (省略) 4. (省略) 図 1 A 社のデータ保管に関するリスク(抜粋) E 主任は,図 1 の 1 に関するリスクを現在の対策よりも,より低減するための対策を検討した。 設問 E 主任が検討した対策はどれか。解答群のうち,最も適切なものを選べ。 解答群

出典情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B サンプル問題 科目B 問54
ア
週 1 回バックアップを取得する代わりに,毎日 1 回バックアップを取得して 7 世代分保存する。
イ
バックアップ後に磁気テープの中のファイルのリストと,ファイルサーバのバックアップ対象フォルダ中のファイルのリストを比較し,差分がないことを確認する。
ウ
バックアップに利用する磁気テープ装置を,より高速な製品に交換する。
エ
バックアップ用の媒体を磁気テープからハードディスクに変更する。
オ
バックアップを二組み取得し,うち一組みを遠隔地に保管する。
カ
ファイルサーバにマルウェア対策ソフトを導入する。