トランザクション異常終了時のロールバック処理

トランザクションがコミット(完了)に至る前に異常終了した場合、原子性(Atomicity)を維持するために、更新ログ(ジャーナル)の更新前情報(Undoログ)を用いてトランザクションが行った変更をすべて取り消し、トランザクション開始直前の整合性のある状態に復元する「ロールバック(Rollback)」が実行されます。したがって正解はエです。 ログ情報を破棄するだけではデータベース本体に書き込まれた不正な変更を元の状態に戻すことはできません。 コミット済みトランザクションを媒体障害等から復旧させるのは「ロールフォワード」の手続です。 ロールフォワードは障害発生前のコミット済み状態を再現する前進復帰処理であり、異常終了したトランザクションを元に戻す処理ではありません。

データベースのデータを更新するトランザクションが,実行途中で異常終了したとき,更新中のデータに対して行われる処理はどれか。

出典令和4年度 秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問21
ア
異常終了時点までのトランザクションの更新ログ情報を破棄することによって,データをトランザクション開始前の状態に回復する。
イ
チェックポイント時点からコミットが完了しているトランザクションの更新ログ情報を使ってロールフォワードすることによって,データを回復する。
ウ
トランザクションの更新ログ情報を使い異常終了時点までロールフォワードすることによって,データを回復する。
エ
トランザクションの更新ログ情報を使いロールバックすることによって,データをトランザクション開始前の状態に回復する。