分散システムにおけるアクセス透過性の定義

分散システムにおける「透過性(Transparency)」とは、システムの物理的分散構造を利用者やアプリケーションから隠蔽し、あたかも1つの集中システムであるかのように見せる性質です。 ISO/IEC 10746(RM-ODP)で定義される主な透過性は以下の通りです: ・アクセス透過性(Access Transparency):局所(ローカル)資源と遠隔(リモート)資源に対して、同一の操作・インターフェースでアクセスできる性質。 ・位置透過性(Location Transparency):資源の物理的なネットワーク所在位置を知らなくてもアクセスできる性質。 ・移動透過性(Migration Transparency):資源が別のノードへ移動しても、利用者がその影響を受けずにアクセスを継続できる性質。 ・並行透過性(Concurrency Transparency):複数の利用者が同時に同一資源をアクセスしても、相互に干渉せず一貫性が保たれる性質。 ・障害透過性(Failure Transparency):一部のノードに障害が発生しても、処理を自動継続して障害を意識させない性質。 したがって、アクセス透過性を説明したものは ア です。 組織ごとの自律分散管理に関する説明であり、透過性の概念ではありません。 エッジコンピューティングや分散処理による通信負荷削減のメリットに関する説明です。 高可用性(フォールトトレランス/自律回復性)に関する説明です。

分散処理システムに関する記述のうち, アクセス透過性を説明したものはどれか。

出典2022r04a_db_am2_問23
ア
遠隔地にある資源を, 遠隔地での処理方式を知らなくても, 手元にある資源と同じ操作で利用できる。
イ
システムの運用及び管理をそれぞれの組織で個別に行うことによって, その組織の実態に合ったサービスを提供することができる。
ウ
集中して処理せずに, データの発生場所やサービスの要求場所で処理することによって, 通信コストを削減できる。
エ
対等な関係のコンピュータが複数あるので, 一部が故障しても他のコンピュータによる処理が可能となり, システム全体の信頼性を向上させることができる。