仮想記憶システム(Virtual Memory)の基本定義と記憶空間の拡大

仮想記憶(Virtual Memory) は、MMU(メモリ管理ユニット)によるアドレス変換機構(ページング方式など)を用いて、補助記憶装置(HDDやSSDのスワップ領域)を併用することにより、 物理的な主記憶(実メモリ)の容量に制約されず、それ以上の広大な論理アドレス空間をプログラムに提供する OSの基本機能です。したがって、正解は イ です。 ア: 最も早くロードされた(主記憶に最も長く存在している)ページを追い出すのは「FIFO(First-In, First-Out)アルゴリズム」です。LRUは「最後に参照されてから最も長い時間が経過したページ」を追い出します。 ウ: スラッシング(ページ置換えの多発による性能崩壊)が発生した場合は、システムの多重度(プロセスの多重実行数)を「下げる」ことが有効な対策です(多重度を上げると悪化します)。 エ: 記述内容は「動的リンキング」の説明です。デマンドページングは「ページフォールトが発生した時点で、要求されたページを主記憶にロードする」方式です。

主記憶管理に関する記述のうち,適切なものはどれか。

出典令和4年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問11
ア
LRU アルゴリズムとは,主記憶中で最も早く主記憶にロードされたページをページアウトするアルゴリズムである。
イ
仮想記憶とは,主記憶の容量以上の記憶空間を提供する機能である。
ウ
スラッシングを防ぐためには,システムの多重度を上げることが有効である。
エ
デマンドページングとは,プログラムの実行時に必要な実行モジュールを動的にリンクすることである。