FTP(File Transfer Protocol)における制御コネクションとデータコネクションの分離

FTP(File Transfer Protocol) は、TCP上で動作するファイル転送プロトコルであり、役割の異なる2本の独立したTCPコネクションを確立して動作します。 - 制御コネクション(TCPポート 21) : ユーザ認証、ディレクトリ移動、転送指示、中断(ABOR)などの制御コマンドとその応答をやり取りします。セッション全体を通して接続が維持されます。 - データコネクション(TCPポート 20 または動的ポート) : 実際のファイルデータやディレクトリ一覧を転送する際に都度確立され、転送完了後に切断されます。 制御とデータが分離されているため、 大容量のデータ転送を行っている最中であっても、制御コネクションを通じて転送の中断やステータス確認などのコマンドを送信することが可能 です。したがって、正解は イ です。 ア: 受領応答(ACK)はTCPプロトコル自体の機能として各コネクション内で返されるため、独立した受領応答用コネクションは存在しません。 ウ: チェックサム等の整合性検査専用のコネクションが存在するわけではありません。 エ: バイナリモードとテキストモードは転送コマンド(TYPEコマンド)によって同一のデータコネクション上で切り替えて転送されます。

1台のクライアントと 1台のサーバとの間での FTP を用いたファイル転送では,二つのコネクションを用いてデータ転送を行う。これらのコネクションの説明として,適切なものはどれか。

出典令和4年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問15
ア
二つのコネクションはデータ転送用と受領応答用に分かれており,高速な転送を行うことが可能である。
イ
二つのコネクションはデータ転送用と制御用に分かれており,データ転送中でも制御コマンドを送信することが可能である。
ウ
二つのコネクションはデータ転送用とチェックデータ転送用に分かれており,信頼性を向上させることが可能である。
エ
二つのコネクションはバイナリデータ転送用とテキストデータ転送用に分かれており,バイナリデータとテキストデータを効率的に転送することが可能である。