分散システムにおけるCAP定理(APシステム)の特性

CAP定理(Brewerの定理)は、分散共有データシステムにおいて、一貫性(Consistency:全ノードで常に同じ最新データが読める)、可用性(Availability:全ノードが常にリクエストに応答できる)、分断耐性(Partition tolerance:ノード間の通信が途絶しても動作を継続できる)の3つの特性のうち、同時に満たすことができるのは最大でも2つまでであるという定理です。 したがって、A(可用性)とP(分断耐性)を選択した分散システムは、ネットワーク分断時にも応答を返し続けるために各ノードがローカルのデータで処理を継続しますが、ノード間でデータの不一致が生じるため、C(整合性・一貫性)を満たすことができなくなります。 CAP定理において、一貫性・可用性・分断耐性の3つ全てを同時に満たす分散システムを構築することは理論上不可能です。 可用性と整合性を満たし分断耐性を犠牲にするシステムは「CAシステム」(単一ノード構成や分断が起こらない前提の構成)です。 整合性と分断耐性を満たし可用性を犠牲にするシステムは「CPシステム」(ネットワーク分断時に不整合を防ぐため更新を拒否・待機させる構成)です。

CAP定理におけるAとPの特性をもつ分散システムの説明として,適切なものはどれか。

出典令和4年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問26
ア
可用性と整合性と分断耐性の全てを満たすことができる。
イ
可用性と整合性を満たすが分断耐性を満たさない。
ウ
可用性と分断耐性を満たすが整合性を満たさない。
エ
整合性と分断耐性を満たすが可用性を満たさない。