IPv4におけるICMPメッセージの機能とRedirect

ICMP(Internet Control Message Protocol)は、IP 通信におけるエラー通知や診断情報伝達のために利用されるネットワーク層のプロトコルです。 ホストがパケットをデフォルトゲートウェイであるルータに送信した際、ルータが調べた宛先への最適な次ホップ(ネクストホップ)ルータが送信元ホストと同じサブネット上に存在する場合、ルータはパケットを目的のルータへ中継するとともに、送信元ホストに対して以後は直接その最適ルータ宛てにパケットを送るよう経路の変更を要請します。このときに送信されるメッセージが ICMP Redirect(Type 5: 始点変更要請)です。したがって、イが正解です。 送信元が指定したソースルーティングが失敗した際に送信元へ返されるメッセージは、ICMP Destination Unreachable(Type 3, Code 5: Source route failed)です。Echo Reply(Type 0)は ping(Echo Request: Type 8)に対する正常応答メッセージです。 IP パケットのフラグメント(分割)再組立て中にタイマが満了した場合は、ICMP Time Exceeded(Type 11, Code 1: Fragment reassembly time exceeded)が返されます。Parameter Problem(Type 12)は IP ヘッダの構文エラーなどを通知するメッセージです。 ルータのバッファが輻輳(あふれ)し、送信ホストに送信レートの抑制を要請するために送られていたメッセージは ICMP Source Quench(Type 4: 送信元抑制)です(RFC 6633等で非推奨)。Time Exceeded はパケットの TTL 値が 0 になった場合やフラグメント再組立時間切れの際に送られます。

IPv4におけるICMPのメッセージに関する説明として,適切なものはどれか。

出典令和4年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
送信元が設定したソースルーティングが失敗した場合は,Echo Replyを返す。
転送されてきたデータグラムを受信したルータが,そのネットワークの最適なルータを送信元に通知して経路の変更を要請するには,Redirectを使用する。
フラグメントの再組立て中にタイムアウトが発生した場合は,データグラムを破棄してParameter Problemを返す。
ルータでメッセージを転送する際に,受信側のバッファがあふれた場合はTime Exceededを送り,送信ホストに送信を抑制することを促す。