デジタルフォレンジックスにおける「証拠保全(クローン作成とハッシュ算出)」

デジタルフォレンジックスでは、証拠の証拠能力(法廷での証拠性)を担保するため、原本データを一切改ざん・書き換えしないことが絶対条件です。書き込み防止(ライトブロッカー)を施した上で原本の完全な複製(ビットストリーム・イメージ)を作成し、原本と複製のハッシュ値(SHA-256等)を照合して同一性を証明する「証拠保全」を最初に行います。 通常起動するとアクセス日時などのタイムスタンプが更新され、証拠性が損なわれます。 事前のハッシュ検証や完全性確保のない外部アップロードは改ざんの疑念を招きます。 証拠となる実行ファイルを削除することは証拠隠滅に当たり厳禁です。

デジタルフォレンジックスの手続きにおいて、最初に行うべき活動として、適切なものはどれか。

出典令和4年度 春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問25
ア
押収したハードディスクをPCに接続し、通常起動してファイルの中身を直接確認する。
イ
証拠データを暗号化して外部のクラウドストレージにアップロードする。
ウ
現場の機器や揮発性メモリ、電子的記録媒体の証拠保全(ライトプロテクトによる複製・ビットイメージ作成)を行い、同一性を証明するためのハッシュ値を算出する。
エ
犯行に使用された疑いのある実行可能ファイルを直ちに削除する。