SHA-256のハッシュ値

暗号学的ハッシュ関数SHA-256の性質に関する問題です。SHA-256は,任意の長さの入力データから「常に $256$ ビット( $= 32$ バイト)」の固定長ハッシュ値を出力します。SHA-256は極めて高い耐衝突性(異なる入力から同一のハッシュ値が得られる衝突が現実的な計算量で見つからない性質)を持つため,2つの独立したファイルAとファイルBから算出されたハッシュ値が完全に一致した場合,実用上・確率上「ファイルAの内容とファイルBの内容は同一である」と判断できます。 ハッシュ関数は決定的(Deterministic)であるため,内容を変更せずに再計算すれば必ず同一のハッシュ値 $n$ が得られます。 ハッシュ値は $256$ ビットであり,バイト換算では $256 \div 8 = 32$ バイトです。 $16$ 進数 $64$ 桁( $1$ 桁 $= 4$ ビット)なので $64$ バイトではありません。 SHA-256の出力長は入力データのサイズに関わらず常に一定の $256$ ビット( $16$ 進数で常に $64$ 桁)です。ファイルを連結しても $128$ 桁にはなりません。

セキュアハッシュ関数SHA-256を用いてファイルA及びファイルBのハッシュ値を算出すると,どちらも全く同じ次に示すハッシュ値n(16進数で示すと64桁)となった。この結果から考えられることとして,適切なものはどれか。

ハッシュ値n:86620f2f 152524d7 dbed4bcb b8119bb6 d493f734 0b4e7661 88565353 9e6d2074

出典令和5年度 情報セキュリティマネジメント試験 科目A 問5
ア
ファイルAとファイルBの各内容を変更せずに再度ハッシュ値を算出すると,ファイルAとファイルBのハッシュ値が異なる。
イ
ファイルAとファイルBのハッシュ値nのデータ量は64バイトである。
ウ
ファイルAとファイルBを連結させたファイルCのハッシュ値の桁数は16進数で示すと128桁である。
エ
ファイルAの内容とファイルBの内容は同じである。