IPv4におけるマルチキャストの使用例(RIP-2の経路情報送信)

マルチキャスト(Multicast)は,特定のグループに属する複数の受信者に対して同時に同一のパケットを送信する通信方式です。IPv4 ではクラス D アドレス(224.0.0.0〜239.255.255.255)が用いられます。 ルーティングプロトコルの RIP-2(Routing Information Protocol version 2)では,RIP-1 のブロードキャスト送信(255.255.255.255)に代わり,専用のマルチキャストアドレス「224.0.0.9(すべての RIP-2 ルータ)」宛てに経路情報を送信することで,RIP を処理しない他の端末の負荷を低減しています。したがって正解はエとなります。 各選択肢の解説は以下のとおりです。 DHCP の初期アドレス取得要求(DHCPDISCOVER)は,ブロードキャスト(255.255.255.255)で行われます。 ARP リクエストは,データリンク層のブロードキャスト(FF:FF:FF:FF:FF:FF)で行われます。 SMTP による電子メールの送信は,メールクライアントとサーバ間,またはサーバ間の 1 対 1 のユニキャスト通信で行われます。

IPv4 ネットワークにおけるマルチキャストの使用例に関する記述として,適切なものはどれか。

出典令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問35
ア
LAN に初めて接続する PC が,DHCP プロトコルを使用して,自分自身に割り当てられる IP アドレスを取得する際に使用する。
イ
ネットワーク機器が,ARP プロトコルを使用して,宛先 IP アドレスから MAC アドレスを得るためのリクエストを送信する際に使用する。
ウ
メーリングリストの利用者が,SMTP プロトコルを使用して,メンバー全員に対し,同一内容の電子メールを一斉送信する際に使用する。
エ
ルータが RIP-2 プロトコルを使用して,隣接するルータのグループに,経路の更新情報を送信する際に使用する。