楕円曲線暗号の特徴

楕円曲線暗号(ECC: Elliptic Curve Cryptography)は,有限体上の楕円曲線の有理点群における離散対数問題(ECDLP)の困難性を安全性の根拠とする公開鍵暗号方式です。 素因数分解の困難性を利用する RSA 暗号と比較して,より短い鍵長(例えば RSA 2048 ビットと同等強度が ECC 256 ビット程度)で同等の暗号強度を達成でき,計算負荷や通信データ量の削減が可能です。したがって正解はアとなります。 各選択肢の解説は以下のとおりです。 楕円曲線暗号は公開鍵暗号方式(非対称鍵暗号)です。 計算量的に解読が困難である(十分な時間を要する)ことに基づいており,総当たり解読が原理的に不可能であることが証明されているわけではありません(情報理論的安全性をもつワンタイムパッド等とは異なります)。 公開鍵暗号においてデータを秘匿(暗号化)する場合,受信者の秘密鍵(復号鍵)は厳重に秘密保持する必要があります。

楕円曲線暗号の特徴はどれか。

出典令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問37
ア
RSA 暗号と比べて,短い鍵長で同レベルの安全性が実現できる。
イ
共通鍵暗号方式であり,暗号化や復号の処理を高速に行うことができる。
ウ
総当たりによる解読が不可能なことが,数学的に証明されている。
エ
データを秘匿する目的で用いる場合,復号鍵を秘密にしておく必要がない。