JIS X 0161における完全化保守と仕様書の再整備

JIS X 0161(ISO/IEC 14764: ソフトウェアライフサイクルプロセスー保守)では,ソフトウェア保守を以下の 4 つに分類しています。 完全化保守(Perfective maintenance): 引渡し後のソフトウェア製品の潜在的な障害が運用障害になる前に検出して是正するための保守,または機能の向上や保守性の改善(仕様書更新,リファクタリングなど)を行う保守 是正保守(Corrective maintenance): 引渡し後に発見された障害(バグ)を除去・修正するための保守 適応保守(Adaptive maintenance): 変更された環境(OS,ハードウェア,法令など)でソフトウェアを継続して使用できるように適応させる保守 予防保守(Preventive maintenance): 潜在的な不良が運用上の障害として顕在化する前に発見・是正するための保守 問題文では「問題は発生していないが」「仕様書と現状のソースコードとの不整合を解消するために」「仕様書を作成し直す」とあり,将来の保守性や理解性の向上を目的とした改善活動であるため「完全化保守」に該当します。したがって正解はアとなります。 各選択肢の解説は以下のとおりです。 是正保守は,顕在化した障害や不具合を修正する活動です。 適応保守は,外部の動作環境の変化に対応するための修正活動です。 予防保守は,潜在的な欠陥が故障として顕在化する前に修正する活動です。

問題は発生していないが,プログラムの仕様書と現状のソースコードとの不整合を解消するために,リバースエンジニアリングの手法を使って仕様書を作成し直す。これはソフトウェア保守のどの分類に該当するか。

出典令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問48
ア
完全化保守
イ
是正保守
ウ
適応保守
エ
予防保守