EVMにおけるスケジュール差異(EV-PV)と進捗評価

EVM(Earned Value Management: アーンドバリューマネジメント)における基本指標は以下のとおりです。 PV(Planned Value: 計画価値): ある時点までに完了する予定だった作業の計画予算 EV(Earned Value: 獲得価値): ある時点までに実際に完了した作業の予算価値 AC(Actual Cost: 実コスト): 完了した作業に実際に費やされた実績コスト スケジュール差異(SV: Schedule Variance)は $\text{SV} = \text{EV} - \text{PV}$ で計算されます。 $\text{EV} - \text{PV} < 0$(負の値)のときは,実際に完了した作業の価値が計画を下回っている状態を表すため,「プロジェクトの進捗が,計画よりも遅れている」ことを示します。したがって正解はウとなります。 各選択肢の解説は以下のとおりです。 スケジュール効率が良い場合は,スケジュール効率指数 $\text{SPI} = \text{EV} / \text{PV} > 1$(すなわち $\text{EV} - \text{PV} > 0$)となります。 現時点で遅延していても,今後の追加リソース投入やリカバリ計画によって納期どおり完了できる可能性があり,「完了が遅くなる」と確定的に断定することはできません。現時点の差異は「進捗が遅れている」ことを示します。 $\text{EV} - \text{PV} > 0$(正の値)のときの状況です。 指標 式 負のとき スケジュール差異 SV EV−PV 予定した作業量(PV)に出来高(EV)が届かない → 進捗の遅れ コスト差異 CV EV−AC 出来高より実際のコストが多い → コスト超過

システム開発のプロジェクトにおいて,EVM を活用したパフォーマンス管理をしている。開発途中のある時点で EV-PV の値が負であるとき,どのような状況を示しているか。

出典令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問52
ア
スケジュール効率が,計画よりも良い。
イ
プロジェクトの完了が,計画よりも遅くなる。
ウ
プロジェクトの進捗が,計画よりも遅れている。
エ
プロジェクトの進捗が,計画よりも進んでいる。