情報無損失分解と関数従属性保存の正規化変換

リレーショナルデータベースの正規化理論において、第3正規形(3NF)への分解は、必ず「情報無損失分解(無損失結合分解)」と「関数従属性の保存」の両方を同時に満たす分解アルゴリズム(Bernsteinの合成法など)が存在することが数学的に証明されています。 一方、ボイス・コッド正規形(BCNF)や第4正規形(4NF)への分解では、情報無損失分解は常に可能ですが、関数従属性の保存は必ずしも成立するとは限りません。 第3正規形からボイス・コッド正規形(BCNF)への変換では、情報無損失分解は可能ですが、関数従属性が保存されない場合があります。 非正規形から第1正規形への変換は繰り返し属性(非アトミック値)の平坦化であり、関数従属性保存という概念の対象外です。 ボイス・コッド正規形から第4正規形への変換は多値従属性に関する正規化であり、関数従属性保存が必ず成り立つとは限りません。

関係モデルにおいて,情報無損失分解ができ,かつ,関数従属性保存が成り立つ変換が必ず存在するものはどれか。ここで,情報無損失分解とは自然結合によって元の関係が復元できる分解をいう。

出典令和5年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問6
ア
第2正規形から第3正規形への変換
イ
第3正規形からボイス・コッド正規形への変換
ウ
非正規形から第1正規形への変換
エ
ボイス・コッド正規形から第4正規形への変換