データベース操作におけるべき等性(idempotence)の定義

べき等(冪等:Idempotence)とは、ある操作を1回実行した結果と、全く同じ操作を2回以上繰り返し実行した結果が常に同一になるという数学・情報工学上の性質です。分散システムやネットワークにおいて、タイムアウトや通信エラーによりリクエストが再送された場合でもデータの不整合が発生しない設計(耐障害性確保)において極めて重要となります。 トランザクション内の全処理が完全に実行されるか、全く実行されなかった状態(ロールバック)に戻るかのいずれかであることを保証する性質は、ACID特性の「原子性(Atomicity)」です。 あるノードで行われたデータ更新を他のノードにも反映させて同一性を保つ処理は「レプリケーション(複製)」です。 複数のトランザクションを並行して実行した結果が、逐次的に実行した結果と同一になる性質は、ACID特性の「独立性(Isolation / 直列可能性)」です。

データベースシステムの操作の説明のうち,べき等(idempotent)な操作の説明はどれか。

出典令和5年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問28
ア
同一の操作を複数回実行した結果と,一回しか実行しなかった結果が同一になる操作
イ
トランザクション内の全ての処理が成功したか,何も実行されなかったかのいずれかの結果にしかならない操作
ウ
一つのノードへのレコードの挿入処理を,他のノードでも実行する操作
エ
複数のトランザクションを同時に実行した結果と,順番に実行した結果が同一になる操作