要件定義のトレーサビリティ

トレーサビリティ(追跡可能性)とは、開発の各プロセスで作成された要求事項や仕様、ソースコード、テストケースなどの成果物が、相互に「どの要件から派生して作られたのか」「どのテストで検証されるのか」を双方向に追跡できる状態であることを指します。 トレーサビリティが確保されていることで、仕様変更が発生した際に影響範囲を漏れなく特定したり、顧客の要求がシステムに正しく反映されているかを検証したりすることが容易になります。 したがって、「利害関係者の要求の根拠と成果物の相互関係が文書化されており、開発の途中で生じる仕様変更をシステムに求められる品質に立ち返って検証できる。」がトレーサビリティの確保を正しく説明しています。

システム要件定義プロセスにおいて、トレーサビリティが確保されていることを説明した記述として、適切なものはどれか。

出典令和5年度 春期 高度情報処理技術者試験 午前Ⅰ 問24
ア
移行マニュアルや運用マニュアルなどの文書化が完了しており、システム上でどのように業務を実施するのかを利用者が確認できる。
イ
所定の内外作基準に基づいて外製する部分が決定され、調達先が選定され、契約が締結されており、調達先を容易に変更することはできない。
ウ
モジュールの相互依存関係が確定されており、以降の開発プロセスにおいて個別モジュールの仕様を変更することはできない。
エ
利害関係者の要求の根拠と成果物の相互関係が文書化されており、開発の途中で生じる仕様変更をシステムに求められる品質に立ち返って検証できる。