デジタル署名の機能(真正性の確認と改ざん検知)

公開鍵暗号に基づくデジタル署名では、送信者Aの秘密鍵(署名生成鍵X)で生成された署名を、公開鍵(署名検証鍵Y)で検証することにより、1. 文書ファイルが通信途中で改ざんされていないこと(完全性)、2. 署名が正規の鍵保持者Aによって生成されたこと(真正性・作成者の証明)の2点を確実に検証できます。 改ざんの有無は検知できますが、具体的にどの箇所が改ざんされたか(改ざん箇所の特定)までは判別できません。 ウイルスやマルウェアの検知はアンチウイルス機能であり、デジタル署名の機能ではありません。 文書と署名のハッシュ値が一致しないこと(不整合)は分かりますが、どちらが改ざんされたかを区別することはできません。

送信者Aは、署名生成鍵Xを使って文書ファイルのデジタル署名を生成した。送信者Aから、文書ファイルとその文書ファイルのデジタル署名を受信者Bが受信したとき、受信者Bができることはどれか。ここで、受信者Bは署名生成鍵Xと対をなす、署名検証鍵Yを保有しており、受信者Bと第三者は署名生成鍵Xを知らないものとする。

出典令和5年度 春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問23
ア
文書ファイルが改ざんされた場合、デジタル署名、文書ファイル及び署名検証鍵Yの整合性を確認することによって、その改ざん部分を判別できる。
イ
文書ファイルが改ざんされていないこと、及びデジタル署名が署名生成鍵Xによって生成されたことを確認できる。
ウ
文書ファイルがマルウェアに感染していないことを認証局に問い合わせて確認できる。
エ
文書ファイルとデジタル署名のどちらかが改ざんされた場合、どちらが改ざんされたかを判別できる。