ARMアーキテクチャにおける例外レベル(EL0〜EL3)の権限階層

ARMv8-AなどのCPUアーキテクチャでは、システムのセキュリティと堅牢性を確保するために4段階の例外レベル(Exception Level: EL0〜EL3)が規定されています。数字が大きいほど高い特権レベルを意味します。 - EL0(最下位・非特権) : 一般のユーザーアプリケーションが動作します。 - EL1(特権) : OSカーネル(LinuxカーネルやRTOSなど)が動作します。 - EL2(ハイパーバイザー) : 複数の仮想マシンを管理・調停するハイパーバイザー(Type-1/Type-2)が動作します。 - EL3(最高特権・セキュアモニタ) : セキュアワールドとノンセキュアワールドのコンテキスト切替えや低水準ファームウェアが動作します。 したがって、適切な割当てを示している イ が正解です。 ア: EL0にOS、EL1にユーザーアプリケーションを配置しており、特権レベルの順序が逆転しています。 ウ: EL1にハイパーバイザー、EL2にOSを割り当てていますが、仮想化を司るハイパーバイザーはOS(EL1)よりも上位の特権(EL2)で実行される必要があります。 エ: 最高特権のEL3に一般ユーザーアプリケーションが割り当てられており、システムの安全性を損なう誤った階層構成です。

各ソフトウェアモジュールからアクセスできるハードウェアリソースやメモリ領域の範囲を適切に制限するために,4段階の特権レベル(EL0〜3)をもつCPUがある。ELの次の数字が大きいほど高い特権レベルであるとき,各特権レベルにソフトウェアモジュールを適切に割り当てているものはどれか。

出典令和6年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問1
ア
EL0: OS(Linux kernel など)、EL1: ユーザーアプリケーション、EL2: ハイパーバイザー、EL3: ファームウェア/セキュアモニタ
イ
EL0: ユーザーアプリケーション、EL1: OS(Linux kernel など)、EL2: ハイパーバイザー、EL3: ファームウェア/セキュアモニタ
ウ
EL0: ユーザーアプリケーション、EL1: ハイパーバイザー、EL2: OS(Linux kernel など)、EL3: ファームウェア/セキュアモニタ
エ
EL0: OS(Linux kernel など)、EL1: ハイパーバイザー、EL2: ファームウェア/セキュアモニタ、EL3: ユーザーアプリケーション