物理デバイスの測定情報に基づくサイドチャネル攻撃の定義

サイドチャネル攻撃(Side-channel attack) は、暗号アルゴリズム自体の数学的理論的欠陥を突くのではなく、暗号処理を実行する物理ハードウェア(ICカード、暗号LSIなど)から不可逆的に漏洩する物理量(処理時間、消費電力変動、電磁放射、熱、エラー応答など)を外部から観測・統計解析することで、内部に秘匿された暗号鍵などの秘密情報を割り出す攻撃手法の総称です。したがって、正解は ア です。 イ: オフィスのゴミ箱などから機密情報を拾い集める手法は「スカベンジング(ゴミあさり)/ダンプスターダイビング」と呼ばれ、ソーシャルエンジニアリングの一種です。 ウ: 通信の仲介者として割り込み、通信内容の盗聴や改ざんを行う攻撃は「中間者攻撃(Man-in-the-Middle攻撃: MITM)」です。 エ: 入力フォーム等から悪意のあるSQL断片を注入してデータベースを不正操作する攻撃は「SQLインジェクション」です。

サイドチャネル攻撃に該当するものはどれか。

出典令和6年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問14
ア
暗号アルゴリズムを実装した攻撃対象の物理デバイスから得られる物理量(処理時間,消費電力など)やエラーメッセージから,攻撃対象の秘密情報を得る。
イ
企業などの秘密情報を不正に取得する手法の一つであり,不用意に捨てられた秘密情報の印刷物をオフィスの紙ごみの中から探し出す。
ウ
通信を行う2者の間に割り込み,両者が交換する情報を自分のものとすり替えることによって,その後の通信を気付かれることなく盗聴する。
エ
データベースを利用する Web サイトに入力パラメータとして SQL 文の断片を送信することによって,データベースを改ざんする。