楕円曲線暗号(ECC)の暗号方式分類とTLSへの応用

楕円曲線暗号(ECC: Elliptic Curve Cryptography) は、有限体上の楕円曲線における「離散対数問題(ECDLP)」の計算困難性を安全性の根拠とする 公開鍵暗号方式 です。従来のRSA暗号と比較して、はるかに短い鍵長(例: RSA 2048ビットと同等強度がECC 256ビット)で同等の安全性を達成でき、処理負荷やメモリ消費が小さいため、組込みシステムやスマートフォン、Webセキュリティの基盤である TLS(ECDHEやECDSA) で広く採用されています。したがって、正解は ウ です。 ア: 楕円曲線暗号は公開鍵暗号方式であり、共通鍵暗号であるAESの代替規格ではありません。 イ: 楕円曲線暗号は公開鍵暗号方式です(共通鍵暗号ではありません)。 エ: 素因数分解問題の困難性を安全性の根拠としているのは「RSA暗号」です。楕円曲線暗号は楕円曲線上の離散対数問題を利用します。

楕円曲線暗号に関する記述のうち,適切なものはどれか。

出典令和6年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問15
ア
AES に代わる共通鍵暗号方式として NIST が標準化している。
イ
共通鍵暗号方式であり,デジタル署名にも利用されている。
ウ
公開鍵暗号方式であり,TLS にも利用されている。
エ
素因数分解問題の困難性を利用している。