ボトムアップ型信頼性解析手法(FMEA)の定義と特徴

FMEA(Failure Mode and Effects Analysis: 故障モード影響解析) は、システムの設計段階において、システムを構成する個々の部品や要素に起こり得るあらゆる故障モード(破損、ショート、誤動作など)を網羅的に想定し、その故障が上位システム全体に及ぼす影響の重大さ、発生頻度、検知難易度を定量的に評価して、致命的な不具合を未然に予防する ボトムアップ型 の信頼性解析手法です。したがって、正解は ア です。 イ: 故障実績データを工程や現象ごとに分類・集計してパレート図などで分析するのは「品質管理(QC)手法/故障分類分析」です。 ウ: 発生した問題に対して「なぜ」を5回繰り返して真因を追究するのはトヨタ生産方式などで知られる「なぜなぜ分析」です。 エ: 特定の望ましくない事象(頂上事象)を起点として、その発生要因を木構造(論理ゲート)で下位に向かって展開するのはトップダウン型の「FTA(Fault Tree Analysis: 故障木解析)」です。

故障の予防を目的とした解析手法である FMEA の説明はどれか。

出典令和6年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問19
ア
個々のシステム構成要素に起こり得る潜在的な故障モードを特定し,それらの影響度を評価する。
イ
故障を,発生した工程や箇所などで分類して分析し,改善すべき工程や箇所を特定する。
ウ
発生した故障について,故障の原因に関係するデータ,事象などを収集し,“なぜ” を繰り返して原因を掘り下げ,根本的な原因を追究する。
エ
発生した故障について,その引き金となる原因を列挙し,それらの関係を木構造で表現する。