規模の経済と範囲の経済の相違点

「範囲の経済」は、企業が複数の事業や多種類の製品を展開する際、共通の経営資源(設備、技術、流通網、ブランドなど)を共有・多面活用することで、別々の企業が個別に行うよりも全体のコストを低減できる経済効果を指します。 生産量の増大に伴い単位当たり平均費用が低下するのは「規模の経済(規模の利益)」です。 単一製品の大量生産によるメリットは「規模の経済」であり、範囲の経済の定義と矛盾します。 累計生産量の増加に伴うコスト低減は「習熟効果(経験曲線効果)」の説明です。

規模の経済(スケールメリット)と範囲の経済(スコープメリット)に関する記述として、適切なものはどれか。

出典令和6年度 春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問9
ア
生産量を増大させることによって、製品1単位当たりの固定費負担が軽減され平均費用が低下することを「範囲の経済」という。
イ
複数の異なる製品を同一企業が多角的に生産・販売するよりも、単一製品に特化して大量生産した方がコストが低くなることを「範囲の経済」という。
ウ
企業が複数の事業や製品ラインを保有し、研究開発成果や流通網、ブランドなどの経営資源を共有することで、それぞれを独立して行うよりも総コストが低減することを「範囲の経済」という。
エ
製品の累計生産量が増加するにつれて作業者の習熟が進み、単位当たりコストが低下する現象を「規模の経済」という。