RASISの信頼性指標
RASIS(レイシス)は,コンピュータシステムの信頼性を総合的に評価するための5つの代表的な指標(Reliability: 信頼性,Availability: 可用性,Serviceability: 保守性,Integrity: 完全性,Security: 安全性)の頭文字を取った指標です。「R: 信頼性(Reliability)」は,システムが故障せずに正しく動作し続ける能力を表し,故障と故障の間の平均的な稼働時間である「MTBF(Mean Time Between Failures: 平均故障間隔)」が代表的な指標として用いられます。MTBFの値が大きいほど,故障頻度が低く信頼性が高いことを示します。 可用性(A)は,システムが必要なときに正常に機能している度合いを表し,通常は「稼働率」によって表されます。稼働率は $\frac{\text{MTBF}}{\text{MTBF} + \text{MTTR}}$ で算出されます。稼働している時間の平均値(MTBF)そのものではありません。 保守性(S)は,障害発生時の修理・復旧のしやすさを表し,代表的な指標として平均修理時間である「MTTR(Mean Time To Repair)」が用いられます。システムの稼働率は可用性(A)の指標です。 完全性(I)は,データやシステムが不正な改ざんや欠落なく,正確で最新の状態に保たれている度合いを表します。故障率は信頼性(R)に関連する統計値(MTBFの逆数など)であり,完全性の指標ではありません。
RASIS
システムの信頼性指標であるRASISの,安全性を除く四つに関する記述のうち,適切なものはどれか。
出典
令和7年度 情報セキュリティマネジメント試験 科目A 問10
ア
Rの信頼性は,システムのMTBFによって表す。
イ
Aの可用性は,システムが稼働している時間の平均値によって表す。
ウ
Sの保守性は,システムの稼働率によって表す。
エ
Iの完全性は,システムの故障率によって表す。
【正解・解説】RASISの信頼性指標|令和7情報セキュリティマネジメント試験 科目A 問10 | IT資格ラボ