分散NoSQLのBASE特性と結果整合性(Eventual Consistency)

分散データベースにおける BASE 特性は、リレーショナルデータベースの ACID 特性に対比される概念であり、以下の3つの要素から構成されます。 Basically Available(基本的可応性):システムの一部に障害が発生しても、システム全体としては利用可能であり続ける。 Soft state(ソフトステート):厳密な整合性を即座に保つのではなく、外部からの入力がなくても状態が時間とともに変化(更新データの伝播等)することを許容する。 Eventual consistency(結果整合性):即座の厳密な一貫性は保証しないが、新たな更新がなければ、十分な時間の経過後に「最終的にはすべてのノードでデータの一貫した状態(整合性)が達成される」。 問題文の特徴にある「一つのノードでデータを更新した後、他の全てのノードにその更新を反映する」という性質はまさに結果整合性を表しており、「データの更新結果は、システムに障害がなければ、いつかは全てのノードに反映される」とするイが正解です。 各選択肢の解説は以下のとおりです。 2相コミット(2PC)は強固な一貫性を保証するACID特性(強整合性)を実現するためのプロトコルであり、BASE特性ではスケーラビリティと可用性を優先するため通常用いません。 同時参照に対して全ノードが即座に同一の結果を返す性質は「強整合性(Strict Consistency / Linearizability)」であり、結果整合性では伝播途中に古いデータを返す一時的な不整合を許容します。 ネットワーク分断時に処理要求を受け付けなくなるのはCAP定理におけるCP(一貫性・分断耐性重視)システムの特徴であり、可用性を重視するAP(BASE)システムでは分断時も要求を受け付けます。

BASE 特性を満たし,次の特徴をもつ NoSQL データベースシステムに関する記述のうち,適切なものはどれか。

〔NoSQL データベースシステムの特徴〕

  • ネットワーク上に分散した複数のノードから構成される。

  • 一つのノードでデータを更新した後,他の全てのノードにその更新を反映する。

出典令和7年度秋期 応用情報技術者試験 午前 問26
ア
クライアントからの更新要求を 2 相コミットによって全てのノードに反映する。
イ
データの更新結果は,システムに障害がなければ,いつかは全てのノードに反映される。
ウ
同一の主キーの値による同時の参照要求に対し,全てのノードは同じ結果を返す。
エ
ノード間のネットワークが分断されると,クライアントからの処理要求を受け付けなくなる。