財務報告に係る内部統制における全般統制と業務処理統制の評価単位

IT全般統制は運用管理体制や基盤ごとに評価するため、「システム部が管理する3システム」と「経理部が独自導入・管理する会計システム」の2つに分けて評価します。一方、IT業務処理統制は個別の業務処理サイクル(販売、購買、物流、会計)ごとに機能するため、4つのシステムを個別に評価します。したがって正解はイです。 業務処理統制は個別の取引・業務プロセスごとに独立して機能するため、まとめて2つの単位で評価するのは不適切です。 IT基盤や管理責任組織・規則が異なるシステム群を全般統制として1つにまとめて評価することはできません。 全般統制は基盤・管理組織が共通するもの(システム部管轄)と異なるもの(経理部管轄クラウド)で分離する必要があります。

A社では,財務報告に係る内部統制の評価対象である業務プロセスに関する情報システムのうち,販売システム,購買システム及び物流システムは,システム部が定める共通の規則に従い,システム部が自社の同一のIT基盤上で開発・運用し,管理を行っている。一方,各業務プロセスで発生する会計データを取り扱う会計システムは,社外のクラウドサービスプロバイダが提供するサービスを経理部が独自の規則を定めて導入して管理している。この場合,金融庁“財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準(令和5年)”によれば,基本的な内部統制の評価単位の組合せのうち,最も適切なものはどれか。

出典令和7年度 秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問10
ア
全般統制: 2つに分けて評価 / 業務処理統制: 2つに分けて評価
イ
全般統制: 2つに分けて評価 / 業務処理統制: 4つのシステムを個別に評価
ウ
全般統制: 1つにまとめて評価 / 業務処理統制: 2つに分けて評価
エ
全般統制: 1つにまとめて評価 / 業務処理統制: 4つのシステムを個別に評価