バイポーラトランジスタの能動領域における直流増幅動作

バイポーラトランジスタは電流制御素子であり、能動領域においては微小なベース電流 $I_B$ の変化に対して、直流電流増幅率 $h_{FE}$ 倍された大きなコレクタ電流 $I_C$($I_C = h_{FE} \cdot I_B$)が流れます。したがって正解はアです。 ベース・エミッタ間はダイオードの順方向接続と同じ特性を示すため、$V_{BE}$ が約0.7Vを超えると $I_B$ は急激に変化します。 能動領域においてコレクタ電流 $I_C$ は主に $I_B$ によって決定され、$V_{CE}$ の変化に対してほぼ一定(定電流特性)を示します。 $V_{CE}$ を変化させてもベース電流 $I_B$ が大きく増加することはありません。

バイポーラトランジスタが能動領域で直流増幅しているときの動作の説明として、適切なものはどれか。ここで、ベース(B)からエミッタ(E)に流れる電流を IBI_B、コレクタ(C)からエミッタ(E)に流れる電流を ICI_C、コレクタとエミッタ間の電圧を VCEV_{CE}、ベースとエミッタ間の電圧を VBEV_{BE} とする。

出典令和7年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問10
ア
IBI_B を微小に変化させると、ICI_C が大きく変化する。
イ
VBEV_{BE} を変化させても、IBI_B は変化しない。
ウ
VCEV_{CE} を大きくすると、ICI_C が大きく増加する。
エ
VCEV_{CE} を小さくすると、IBI_B が大きく増加する。