ROC曲線の偽陽性率

正解は イ です。 機械学習の2クラス分類における混同行列(Confusion Matrix)では、真のクラスと予測結果の組み合わせを以下の4つに分類します。 真陽性($\text{TP}$: True Positive):実際が陽性(正しい)で、陽性と予測 偽陰性($\text{FN}$: False Negative):実際が陽性(正しい)で、陰性と予測 偽陽性($\text{FP}$: False Positive):実際が陰性(間違い)で、誤って陽性と予測 真陰性($\text{TN}$: True Negative):実際が陰性(間違い)で、陰性と予測 ROC(Receiver Operating Characteristic)曲線は、縦軸に真陽性率(再現率)、横軸に偽陽性率(False Positive Rate: $\text{FPR}$)をプロットした評価グラフです。偽陽性率とは、「実際に陰性(間違い)であるデータ全体のうち、誤って陽性(正しい)と予測してしまったデータの割合」を表し、次の式で算出されます。 $$\text{FPR} = \frac{\text{FP}}{\text{FP} + \text{TN}}$$ したがってイが適切です。 “間違い”と予測したデータのうち実際は“正しい”データの割合は、予測陰性のうちの偽陰性の割合(陰性的中率の補数: $1 - \text{NPV}$)です。 実際に“間違い”であるデータに対し正しく“間違い”と予測したデータの割合は、真陰性率(特異度: Specificity)です($\text{偽陽性率} = 1 - \text{特異度}$)。 全データのうち実際に正しく予測できなかったデータの割合は、誤分類率(エラー率 $= 1 - \text{正解率}$)です。 実際\予測 “正しい”と予測(陽性) “間違い”と予測(陰性) 実際に“正しい” TP(真陽性) FN(偽陰性) 実際に“間違い” FP(偽陽性) TN(真陰性) 偽陽性率は表の 下の行(実際に“間違い”)だけを分母 にして、そのうち陽性と予測した割合 FP/(FP+TN) です。ROC曲線は横軸に偽陽性率、縦軸に真陽性率 TP/(TP+FN) をとります。

AIにおける機械学習において、2クラス分類モデルの評価方法の一つである ROC曲線で用いられる偽陽性率の説明として、最も適切なものはどれか。ここで、分類されるデータには正しいものと間違っているものが含まれるものとする。

出典令和7年度 秋期 高度情報処理技術者試験 午前Ⅰ 問2
ア
“間違い”と予測したデータのうち、実際は“正しい” データの割合
イ
実際に“間違い”であるデータに対し、誤って“正しい”と予測したデータの割合
ウ
実際に“間違い”であるデータに対し、正しく“間違い”と予測したデータの割合
エ
全データのうち、実際に正しく予測できなかったデータの割合