システム監査人の独立性と監査目的の決定

正解は「ウ」です。 システム監査基準において、システム監査人は「独立かつ客観的な立場で情報システムに関わるリスクを総合的に点検・評価」することが求められます。同時に、監査人は経営活動に貢献するため、監査の実施に先立って「経営方針や経営層のニーズ・懸念事項を十分に把握した上で、監査の目的および対象範囲を適切に決定する」ことが基本原則とされています。 改善計画の策定やその実行は被監査部門(情報システム部門)の責任であり、監査人自らが改善計画を策定・実行すると客観的かつ独立した立場を喪失するため不適切です。 基幹システムを開発・保守している事業者に監査を委託すると、自らが関与したシステムを自ら監査する「自己監査」となり、監査人の外観的・精神的独立性が保てません。 監査対象である情報システム部門の現職者を監査チームに選定すると、自らの業務を監査することになるため独立性の原則に反します。

内部監査部門が,情報システム部門に対するシステム監査を経営者から指示されたとき,システム監査人の行為として,適切なものはどれか。

出典令和8年度 基本情報技術者試験 科目A 問15
ア
監査報告書に記載した改善提案に対して改善計画を策定した上で,実行する。
イ
基幹システムを開発し,保守を行っている外部事業者に,当該システム監査を委託する。
ウ
経営者がどのようなニーズを有しているかを十分に把握した上で,システム監査の目的と対象範囲を決定する。
エ
情報システム部門の在籍者を監査メンバとして選定する。