ネットワーク構成・バージョン管理
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用語解説
ネットワークの構成・バージョン管理は、機器、接続、論理設定、OS・ファームウェア及び設定ファイルを構成アイテムとして識別し、承認された基準状態と変更履歴を継続的に維持する活動です。障害復旧、脆弱性対応、監査及び無断変更の検知に必要な「現在何が、どこで、どの版・設定で動いているか」を明らかにします。
■ 試験で押さえるポイント
物理構成には機器、設置場所、ポート、配線、電源及び回線を、論理構成にはIPアドレス、サブネット、VLAN、VRF、経路、ACL、NAT、冗長化関係及び名前解決などを記録します。物理図と論理図は目的が異なるため、両方を最新化します。
資産台帳には機器識別子、所有者、用途、管理アドレス、ハードウェア型番、OS・ファームウェア版、設定版、保守期限及びサポート終了日などを対応付けます。同じ型番でも稼働版や設定が異なればリスクと挙動が変わります。
ベースラインは、正式にレビュー・承認された基準構成です。現行構成を定期取得してベースラインとの差分を調べれば、設定ドリフト、作業漏れ又は無断変更を検出できます。単に構成図を一度作成するだけでは構成管理になりません。
変更時は、目的、影響範囲、セキュリティ影響、試験結果、承認者、実施時刻及び切戻し手順を記録します。作業前後の設定を保存し、結果を確認してから台帳・構成図と新しいベースラインを更新します。
OSやファームウェアの更新では、脆弱性修正だけでなく、機器型番、ライセンス、起動領域、設定形式、隣接機器のプロトコル及び管理ツールとの互換性を確認します。最新版を無試験で一斉適用することも、旧版を理由なく固定することも避けます。
設定ファイルを版管理すると、誰が何をなぜ変えたかを差分で追跡し、既知の正常版へ戻せます。ただし、パスワード、秘密鍵、共有鍵などを平文のリポジトリへ保存せず、アクセス制御、暗号化、改ざん検知及びバックアップを行います。
設定バックアップは取得するだけでなく、代替機への復元、版の互換性及び必要な秘密情報の復旧を定期的に試験します。自動収集した情報も、実機との一致、欠落及び更新時刻を監視します。
■ 過去問での着眼点
構成管理では、承認済みベースラインと現行構成を比較し、変更の申請・影響評価・承認・試験・実施・確認・記録・切戻しを管理します。構成図、資産台帳、設定ファイル及びOS・ファームウェア版を相互に対応付けます。最新版の把握だけでなく、変更理由と復旧可能な旧版を保持することが重要です。ベースラインとの差分で設定ドリフトと無断変更を検出できる状態を維持します。
例: ルータOSを更新する前に、対象型番と現行版、既知の脆弱性、隣接ルータとの互換性を確認し、設定を保存して検証環境で試験します。承認後に冗長系の片側から更新し、経路と監視を確認して台帳・構成図・ベースラインを更新します。