ディスク容量見積りは、保存するデータ、索引、管理情報、空き領域、将来増加、ログや一時領域、冗長化などを数量化し、必要な論理容量と物理容量を算出する作業です。行数×平均行長だけでは不足します。
■ 試験で押さえるポイント
基本データ量は行数×一行当たりの格納長です。一行長には固定長列、可変長列の平均実長、NULL管理、行ヘッダ、長さ情報、アラインメントなどを含め、文字数とバイト数を混同しません。
索引容量は概算なら(索引キー長+行位置情報+管理長)×エントリ数で求めます。B木の内部ノード、ページヘッダ、充填率も考慮するため、設計値又はDBMSの見積式があれば従います。
データと索引の小計に、ページの空き率、増加率、トランザクションログ、一時領域、バックアップを加えます。20%の余裕を『加える』なら小計×1.20であり、小計÷0.80とする『使用率80%』とは条件が違います。
RAIDやレプリカを使うと物理容量は増えます。例えば二重化は概算で論理容量×2ですが、RAID 5は台数nなら利用率nn−1となり、障害予備やファイルシステム領域も別に見ます。
容量項目 | 主な見積要素 | 注意点 |
|---|
表データ | 行数・一行長 | 文字数ではなくバイト数で計算 |
索引 | キー長・行位置・件数 | 充填率や内部ノードも考慮 |
余裕領域 | 空き率・増加率 | 追加率と使用率を区別 |
物理容量 | RAID・レプリカ | 冗長度による増加を反映 |
■ 選択肢での判断ポイント
問題文が与える件数、各項目長、索引、空き率、増加率、冗長度を順に式へ入れ、KBが103か210かにも注意します。『余裕20%追加』と『使用率80%』を同じ計算にしません。
例: 100万行、一行がデータ100B+管理20B、索引30B/行なら、表=1,000,000×120=120,000,000B、索引=1,000,000×30=30,000,000B、小計=150,000,000Bです。余裕20%と年10%増を2年分加えると150,000,000×1.20×1.102=217,800,000B、2進単位では217,800,000÷1,048,576≈207.7MiBです。